知的財産の保護?活用

 事業戦略?研究開発戦略と知財戦略は
 各々表裏一體の関係であり、不可分です。
 當社では三者間の緊密でシームレス、
 時差のない情報共有と戦略整合を行っています。

當社グループは知的財産戦略を経営上重要な戦略の一つであると位置づけており、事業戦略、研究開発戦略と合わせた三位一體の戦略の構築と遂行を行っています。また、主要事業、重要開発製品について強固かつ広範な特許網の構築を常に心がけ、當社優位性の確保に努めています。

 

中長期目標(マテリアリティKPI)

【新規出願件數 2018年342件→2022年405件→2025年460件】

以下の施策よりKPI達成を目指します。

  • 発明の発掘
  • 戦略的開発案件の集中特許出願
  • パラメータ特許を中心とする、多面的出願
  • 用途特許を中心とした原料のダウンストリーム出願

當社は「知的財産の保護」をマテリアリティ(重要課題)の一つに位置づけています。

KPI実績

2019年は 350件を超える新規出願を行いました(2018年:342件)。
また、當社の大半の事業はグローバルに展開しており、これらの事業を支援する目的で、知的財産権の外國出願を積極的に行っています。グローバル出願率(國內出願に基づいて外國に出願する案件の割合)は過去7年間、平均で50%以上と高い値で推移しています。
他社の知的財産権の尊重にも努めており、外國特許も含めた特許監視體制を構築し、常に他社の知的財産権の動向の把握に取り組んでいます。さらに営業秘密や著作権の保護も積極的に行っています。

2020年は新型コロナウイルスの影響で、研究開発スローダウンによる発明減、出願までのタイムラグ拡大等の影響が懸念されますが、研究開発部門との連攜やコミュニケーション手段の多様化により影響の低減に努めます。

今後に向けて

今後、さらに當社の知的財産ポートフォリオを拡充し、量?質ともに知的財産面での競爭優位獲得を目指します。加えて、事業のグローバル化の一層の進展に伴い、コスト対効果の慎重な評価を行いながら、海外での知的財産の強化に引き続き取り組みます。


その他の取り組み

AIの活用

■ AI活用の狙い

當社は、全社橫斷的な人工知能(AI)利用推進の取り組みの一環として、知的財産分野へのAIの活用に積極的に取り組んでいます。
AI活用の展開により、研究効率の向上と他社権利侵害リスクの低減を図るとともに、知的財産業務をより戦略的に進め、企業競爭力強化につなげていきます。
2019年には、知的財産業務の効率化を目的とした2つの施策として、國內SDI*への類似順ソートAIの適用と、日本IBM(株)との共同開発によるAIを用いた特許読解支援システムの運用を開始しました。2020年にはこれを外國語特許対応のシステムへと進化させ、より効率的な調査業務の確立を目指します。
* SDI: 自社に関連する特許公報を定期的に配信する仕組み

また、新たな知的財産価値創出に向けたAIの活用についても検討を続けています。AIによるネット環境の網羅的なデータ検索?整理?分析?戦略策定は、顧客の開拓や用途の探索、M&Aの検討に大きな力を発揮しつつあります。この技術は近未來の研究開発や事業運営に活かされていくものと期待しています。

職務発明に関する表彰制度

社內表彰(寫真は2019年時)

當社では、発明者に対するインセンティブとして、特許などの出願時および登録時、その特許を実施し利益を上げたとき、他社からのライセンス収入があったときに、報奨金が支給されます。2019年には規程が改定され、報奨金制度が拡充されました。 また昭和電工では、より価値のある特許出願を促進するため、前年度の特許の出願件數と登録件數のトップ3の発明者の表彰を毎年行っています。

「守り」の知財から「攻め」の知財へ

知的財産部の有志を中心とした自主的活動「知的財産的視點に基づく研究開発テーマ創出」が、社內の「2020年 タ?イハ?ーシティCEO表彰」において最優秀賞を受賞しました。
特許出願は研究開発者の発明した物質や製法に対して行うのが基本ですが、この取り組みでは、事業?開発に先駆けた事業戦略の武器となりうる基本特許を取得することを目指し、將來技術予測のもとに研究テーマを創出し、新たな価値創造(新しい特許出願)につなげました。
ダイバーシティの観點では、異なる専門知識を持つメンバーが個々の能力を活かしながら連攜したことがポイントとなり、ダイバーシティ表彰受賞に至りました。

今後、こうした取り組みのほか、プロアクティブな知財網構築、IPランドスケープ手法のフル活用による事業戦略の策定など、従來の特許ハンドリング部門にはなかった機能を拡充し、「守り」の知的財産から「攻め」のインテリジェンス機能へと進化させていく方針です。

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